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little fox [タイ]

soimusicmini.jpg


今週の火曜日、SOI MUSICさんが久しぶりに音楽イベントをやるようです。
SOI projectの英国でのエキシビションの報告もあるのでしょうか?
http://soi.jugem.cc/

littlefox.jpg "Little Fox"
Mahasmut Boonyaraksh
so::on dry flower records


出演者の一人、ジーンことMahasmut Boonyarakshは、映画『シチズン・ドッグ』の主演でおなじみですが、彼のソロプロジェクトは、シンプルなギター弾き語りを中心にブルース色のある、どこかアシッドでサイケデリックな香りのするアルバムでした。旅の記憶を喚起するような音です。11曲目は必聴です。

関連記事→http://e-train.blog.so-net.ne.jp/2005-10-26
   

momokomotion.jpg "Punk in a coma"(2007)
Momokomotion
so::on dry flower records


元Futonのモモコによるソロプロジェクト。モモコのポップでカラフルなソングライティングを存分に堪能できる一枚。(Futonは彼女が抜けて大丈夫なのか心配してしまう)特筆すべきなのは、ニルバーナの名曲All apologiesをカバーしてること。ベア・ガーデンのJuneのバッキング・ボーカルを入れて、キュートなテイストにしてしまってる。(初めて聞いた時、ベア・ガーデンの曲のカバーかと思った)ジャケットカバーは奈良美智で、中に切り抜いて立体人形が作れる付録がついている。(もったいなくて作れないけど)

ナレスワン王 [タイ]

KingNaresuan.jpeg

【右目】

遅ればせながら、六本木で開催中の「タイ式シネマ・パラダイス」(11日・金曜日まで)のプログラムの中から未見だったものをいくつか見て来た。その中でも『キング・ナレスワン序章〜アユタヤの若き英雄誕生』『キング・ナレスワン〜アユタヤの勝利と栄光』のシリーズ2作は相当に見応えのあるもので、予想を上回る面白さだった。

監督は王族出身でUCLAでコッポラと肩を並べて映画を学んだというチャートリーチャルーム・ユーコン殿下。タイ王室と映画との密接な関係は、やはりビルマとアユタヤの闘いをユーモラスに描きながら他国に侵略せず中立を保つことをアピールした『白象王』(1941)から伺い知れるが、ハリウッド娯楽超大作を凌駕しそうなこの映画も、その系譜上にあると思われる。

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Unknown forces [タイ]



http://www.scaithebathhouse.com/ja/

先週、タイ王国の誇る孤高の映像作家・アピチャッポン・ウィーラセタクンの個展、"Replicas"を観に行って来た。

メインは“Unknown forces"というビデオ・インスタレーション。正面(上段)に設置された画面には、走行するトラックのせまい荷台の上でダンスする男(かなりキケン)の映像、その両脇にやはり走行するトラック荷台に腰をおろして会話する男女の映像。軽快な音楽が流れる中、ソンテオ(タイ式乗り合いバス)に乗った気分にさせるのだが、正面(下段)には激しい風に舞うテントのような物体を撮った映像が不気味な違和感を出している。資料を読むと、クーデター〜先日のタイ総選挙の結果を思い出させる、かなり政治的な作品のようだ。
その他、組み写真などの展示があった。スケッチやドローイングの作品展示があると聞いて期待していたのですが、それはなく残念だった。

会場は根津にある銭湯をリノベーションしたアートスペースTHE BATHHOUSE。
根津、谷中界隈を散策するのも楽しい。





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SR006 [タイ]


"smallroom006~flipper's players"(2007)
a tribute to the flipper's guitar/V.A


最近のsmallroomはR&B系統なんかも出していて、一体どこへ行くの?ってな感じで静観していたのですが、(といってもHigh LamasとかHit paradeのディストリビュートをしたりしてるので、基本は変わっていないと思うのですが)久しぶりのコンピレーションが寝耳に水の、場外ホームランみたいなフリッパーズ・ギターのトリビュートアルバムということで、慌てて取り寄せました。
選曲はファースト・アルバムの『Three Cheers for our side 〜海へ行くつもりじゃなかった』(1989)からのみですが、バラエティに富んでいます。どの曲もすばらしく、甲乙つけがたいですが、お気に入りは

2曲目、onofonのパンクな女性ボーカルの"samba parade"。
3曲目、相変わらずセンス抜群のyuri's nomineeの"hello"。
4曲目、tatto colorの”my red shoes story"はモーラム・ルークトゥン調のパートがあってタイらしくてグッド。ヴォーカルの声も好み。
6曲目、"exotic lollipop"はさすがpenguin villaのジェイさんだけあって、インド・ラーガ風のさじ加減がすばらしい。タブラ、ボコボコ言ってます。
“coffee milk crazy"は二曲入っていて、superbakerのチェンバロ風が映画のサウンドトラックぽくてよいです。

企画はSOI Musicの木村さんのようで、ライナーノーツに解説と制作の行きさつが書かれてます。一つだけ気になったのは、CDジャケットの帽子。これはベレー帽にしてほしかったです。

Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった

Three Cheers for our side ~海へ行くつもりじゃなかった

  • アーティスト: Flipper's Guitar, 小沢健二
  • 出版社/メーカー: ポリスター
  • 発売日: 1993/09/01
  • メディア: CD


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MD never lies [タイ]


Moderndog -May-T(G),Pod(Vo), Pong(Dr)-on the magazine (2004)



ベーカリー・ミュージックが設立10周年を記念して出したレコードジャケット大のスペシャル・イシューです。1994年の創立当時を振り返って特集していています。

この年、Moderndogはデビューアルバム『Moderndog』を出し、大ヒットを記録します。(そのほか、ベーカリーはJoey Boy, Boyd Kosiyabongなどのミニアルバムを出しています。)雑誌の大半が大ブレイクしたMDのページに割かれていて、“The year of Dog"なんていう言葉も見えたり、彼らの若い頃の、時代を感じさせる写真がたくさん掲載されています。制作の裏側、脱退したベーシストのインタビューも載っているようです。


                 *

1stアルバムは”プッサバー”というタイ・ユースなら誰もが口ずさめるメガヒット曲を収録しながら、バラエティに富んでいますが、けっこうグランジ色が強いアルバムです。一方、2nd 『Cafe』(1997)はブリットポップという感じで、親しみやすくライブでも人気の曲が多いです。

"love me, love my life" (2001)
Moderndog

Bakery Music


それまで彼らの事をよくあるオルタナバンドかな、と思っていたのですが、3作目のフルアルバム“Love me ,Love my life"を聴いてからは考えが変わりました。
このアルバムは、荒削りな部分もありますが、 それまでにないオリジナリティに溢れており、ひょっとするとタイ・オルタナティブ・ロックの金字塔的作品なのではないかと改めて思います。

フロントマンのPodがフィッシュマンズのツアーに参加した理由も、これを聴けば判ると思います。サイケデリックでダブ的なアプローチとでもいったらいいのでしょうか。そんな要素がありますね。(レディオヘッドの『OK computer』なんかも彷彿とさせますが。)内省的で、幻想的でありながら現実感があり、タイの自然や風景とオーバーラップしていくような感覚があります。このアルバムを作る前にフロントマンのPodは田舎の方で「得度」していたというのでその辺の影響もあるのでしょうか。


THE LONG SEASON REVUE

THE LONG SEASON REVUE

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: DVD



4作目『That song』(2004)はチボマット、バッファロー・ドーターのメンバー、ショーン・レノンという超豪華ゲスト陣を迎え、ついに世界進出するのか?と思いきや、自分たち本来のスタイルにこだわり、国外向けというよりはタイのオーディエンスに応えた作品になってるような気がします。クオリティーは最高ですし、良い曲も多いのですが、僕としては3作目のような展開を期待していたせいか、何か物足りなさを感じてしまいます。
タイ人の筋金入りファンに聴いたところ、2作目『Cafe』の人気が高いようですね。




2003年5月15日、恵比寿Milkでのモダンドッグ初来日ライブのフライヤーです。(おそらく、SOI Musicの初めてのオーガナイズですね。その後のSOIの活躍は御覧の通りです。)

ライブバンドとしての彼らも魅力的です。3人の息の合った演奏、グルーヴ感、小動物を思わせるようなパフォーマンスは必見ですね。バネ。バネが違います。

明日、17:30より代々木公園で開催中のタイ・フェスティバルの野外ステージでも彼らのパフォーマンスを見る事が出来ます。

http://www.moderndog.biz/
http://www.myspace.com/moderndogneverlie


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Saa-bai-dee-Mai [タイ]



タイ・オルタナティブの先駆的バンド、Moderndogが3人揃って再々来日を果たすそうです。
SOI Musicさんの企画かと思いきや、純粋なファン二人が企画したライヴなんだそうです。
楽しみです。

SINGHA PRESENTS
MODERNDOG “SAA-BAI-DEE-MAI” LIVE IN TOKYO

日時:
2007年5月15日(火曜日)
Door Open: 6.00PM
Event Starts: 6.30PM
Show Starts: 7.30PM

場所:
渋谷 エッグマン
〒150−0041東京都渋谷区神南1−6−8 B1
03−3496−1561

入場料:
前売 2,500円
当日 3,000円
前売・当日券ともに+1ドリンク必要

チケット予約:
エッグマン予約受付 http://www.eggman.jp/
エッグマン店頭前売 15:00−20:00
CNプレイガイド http://www.cnplayguide.com
ローソンチケット http://www2.lawsonticket.com (コード:36162)

【タイ王国系イベントカレンダー】

Show me Thai みてみ☆タイ(開催中)
タイ・フェスティバル(5/12-13)
プラプダー・ユン短編集発売(5/10)
モダン・ドッグ ライヴ(5/15)
アピチャートポン・ウィラーラセタ-クン短編秀作選(5/21)
映画『インヴィジブル・ウェーブ』ロードショー公開(5/26)

全部こなせるのか?!
5月のイベントはまさにタイ一色ですね。短期間に集中的に攻勢をかけてるところが、どこか辣腕プロデユーサーによる戦略的なものを感じますね。でもタイなので単なる偶然という見解も捨てがたいですが。

インド滞在中、安倍首相とスラユットさんが経済連携をする共同声明を出したようなことをニュースでちらっと見しましたが、もうその影響が?と思ったら、今年は日タイ修好120周年ということらしいですね。

レッド・ブルというドリンクの宣伝も随分前から戦略的にやってますが、あれタイの飲み物だとばかり思っていたら、オーストラリア産だった事を最近になって知りました。


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Uan [タイ]

"26.08.05" by Atit Sornsongkram (Uan,from Armchair)


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Goose [タイ]

20 guns pointing in your face

Goose(2005)
smallroom




昨年バンコクで大きな話題をさらったポストロック系バンド、Gooseが来日中。

明日14日(!)、京都の老舗クラブ・メトロで行われるイベント『POP ASIA2006+京都』でその演奏が日本初披露される。彼らについてのこれ以上ない説明がここSOI MUSICのHPで紹介されてます。
この『POP ASIA2006+京都』にはそのほか、こちらも初来日のパンダレコード系ロックバンドRed Twenty、タイエレクトロニカを世に知らしめたCliquetparが参加。またもや何か面白い事をやってくれそうな予感。

昨年リリースされたGooseの2ndアルバム(上)には、少し疑問点を持った。
例えば、SO::ONで出したコンピレーション『Ghosted Note』に入っていた曲と比べると、全体的に”音響”に奥行きがなく、ペッタリとした印象を持つ。ドラムの音を聴くとそれが顕著で、これには違和感を感じた。Smallroomからアルバムが出ると聴いた時、大きな(?)クエスチョンマークだった。そのへんの影響が多分にあるのかとも推測。それぞれのレーベルの持ち味があるということなのか。

oose - Wayla Tee Mee
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シット・テーク! [タイ]

シット・テーク

シット・テーク

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ピーエスシー
  • 発売日: 2005/09/07
  • メディア: CD



『Chit-tak!』というのはタイの若手作家プラプダー・ユンの長編小説のタイトルで、小説の中で頻繁に使われている造語でもあり、「くそったれ!」の意味があるそうだ。

19日、つけっぱなしの深夜放送から流れてきたニュース速報の「軍事クーデター」の文字。まさか21世紀に入って東南アジア民主化の優等生タイ王国でクーデターだなんて。最近のバンコクの先進性みたいなものを周りに吹聴していた者にとってはまさに『シット・テーク!』な気分だった。

戦後、過去18回ものクーデターが起きていて、「いつものタイのお家芸だ」とタイ通の間では楽観する意見が多い。だが、91年のクーデターの際はやはり無血だったのに、翌年の民政移行期に軍部・警察とデモ隊の衝突が起きて44人の死者が出たことも忘れてはならないだろう。実はこれからが正念場なわけだ。

国民の80%が今回の事件を支持するという世論調査が出ているので、多分大きな問題は起きないとは思うものの、国際的な信用を失い、97年制定したばかりの民主憲法を反故にしてしまったのは非常に残念。15年前に逆戻りしてしまった、という欧米メディアの批判は、さらにこの事件が他の東南アジアの国のクーデターを引き起こしてしまうのではないかとも憂慮している。(たぶん、フィリピンやインドネシアの)

「楽観」の大きな要素は現プミポン国王への国民の信頼感があるからであって、高齢の国王がもし崩御された後もこのような事を繰り返すのなら、この国の未来は深刻なものになる。その理由は、後継者問題。後継者と目される人の評判は著しく芳しくないと聴いている。

上のCDは『Chit-tak!』という小説のサウンドトラックというコンセプトで制作されたもので、Smallroomの中心人物Jay(Penguin villa)とプラプダー・ユンによって結成されたユニットBUAHIMAによる作品。最近のバンコクカルチャーを象徴する重要な作品のひとつだと思う。とても軍事クーデターが起きるような国で生み出された音には思えない。

小説の舞台は2666年の未来で、タイは南北に分断されているという設定。
今回のクーデターの深層には、都市部の中間層と農民層との政治的な対立が挙げられているが、この国を分ける階層の違い、富める物とそうでないもの。変化を望むもの,望まないもの。そんな根深い諸問題が、見え隠れする。

タクシン政権は同族グループ会社への利益誘導とか、批判的なメディアに対して規制をしたりと、都市部では全く不人気だったが、低金利による融資制度や、借金返済猶予策などの農業行政改革を行い、貧困に喘ぐ農民の大きな支持を受けた。実はそれまで”プロジェクト”という形でタイの農業制度を整備して来たのはプミポン国王を中心とする勢力だったことはあまり知られていない。通貨危機後、強引ともいえる手法でタイ経済を立て直して行った新保守派タクシン政権だったが、既得権益を踏みにじられた旧保守勢力によって巻き返しをくらったというのが事件の概要だろうか。







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タムくんとイープン [タイ]

タムくんとイープン

タムくんとイープン

  • 作者: ウィスット・ポンニミット
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: 単行本

タイのマンガ家タムくん(ウィスット・ポンニミット)が、2年半の日本滞在中に感じた日本(イープン)についての印象を、彼独特のシュールな視点で綴った最新作品集。イープンに対する風刺性、批評性はなかなか手厳しいですぞ。
巻頭巻末、一作ごとにエッセイが添えられており、彼の作品作りの姿勢や発想に言及してるのが興味深い。「マムアン」と「したくん」のキャラクター誕生秘話も。


hesheit ウィスット・ポンニミット作品集

hesheit ウィスット・ポンニミット作品集

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD


彼のアニメーションを初めて見た時は軽いショックを受けた。
マンガ好きの少年なら、ノートに自分流のストーリーマンガを描いて、友達と見せ合った経験があるはず。その時の感覚が鮮やかによみがえった。もちろん、タムくんのマンガが小学生レベルだ、といっているのではなく、残酷で突飛で破天荒で猥雑な少年の思考、その頃の感覚を有したまま、20代後半の青年がきちんと構成力をもって作品化していることに驚いたのだ。


インディーズで出版された『hesheit』(日本語版)は本国タイのシリーズで出ていた単行本からのアンソロジー。絵は殴り描きで、ネーム原稿と見まがうような図柄ではあるが、内容はほかで類をみないタムくんらしい作品集になっていると思う。DVDはその作品から自らアニメ化したもので傑作揃い。

everybodyeverything

everybodyeverything

  • 作者: ワチラポーン リムビプーワッド, 木村 和博, ウィスット・ポンニミット
  • 出版社/メーカー: マガジン・ファイブ
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: コミック


来日してから描いた作品集。タイを舞台にした、過去を「思い出す」話が多く、センチメンタルな色彩。持ち前のシュールや破天荒さは影をひそめている。異国の地に来て、故郷を思うことも多かったのか。なかでも、自伝的要素が強そうな『お兄ちゃん』はグっとくる作品。
タイ本国でもプラプダー・ユンの出版社より同時発売。今までの作風と違って、絵柄をきちんと丁寧に描き、タイ人の読者も驚いたそうだ。この辺が日本留学の成果か。

ロック画報では日本のロック名盤を聴いてストーリーを作る連載を、ついにはマンガ専門誌に進出し、コミックIKKIでは『ブランコ』を連載中。11月には 新しいDVDも発売される模様。

official:http://soimusic.com/wisut/menu.htm


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