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タムくんとイープン [タイ]

タムくんとイープン

タムくんとイープン

  • 作者: ウィスット・ポンニミット
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/07/26
  • メディア: 単行本

タイのマンガ家タムくん(ウィスット・ポンニミット)が、2年半の日本滞在中に感じた日本(イープン)についての印象を、彼独特のシュールな視点で綴った最新作品集。イープンに対する風刺性、批評性はなかなか手厳しいですぞ。
巻頭巻末、一作ごとにエッセイが添えられており、彼の作品作りの姿勢や発想に言及してるのが興味深い。「マムアン」と「したくん」のキャラクター誕生秘話も。


hesheit ウィスット・ポンニミット作品集

hesheit ウィスット・ポンニミット作品集

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD


彼のアニメーションを初めて見た時は軽いショックを受けた。
マンガ好きの少年なら、ノートに自分流のストーリーマンガを描いて、友達と見せ合った経験があるはず。その時の感覚が鮮やかによみがえった。もちろん、タムくんのマンガが小学生レベルだ、といっているのではなく、残酷で突飛で破天荒で猥雑な少年の思考、その頃の感覚を有したまま、20代後半の青年がきちんと構成力をもって作品化していることに驚いたのだ。


インディーズで出版された『hesheit』(日本語版)は本国タイのシリーズで出ていた単行本からのアンソロジー。絵は殴り描きで、ネーム原稿と見まがうような図柄ではあるが、内容はほかで類をみないタムくんらしい作品集になっていると思う。DVDはその作品から自らアニメ化したもので傑作揃い。

everybodyeverything

everybodyeverything

  • 作者: ワチラポーン リムビプーワッド, 木村 和博, ウィスット・ポンニミット
  • 出版社/メーカー: マガジン・ファイブ
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: コミック


来日してから描いた作品集。タイを舞台にした、過去を「思い出す」話が多く、センチメンタルな色彩。持ち前のシュールや破天荒さは影をひそめている。異国の地に来て、故郷を思うことも多かったのか。なかでも、自伝的要素が強そうな『お兄ちゃん』はグっとくる作品。
タイ本国でもプラプダー・ユンの出版社より同時発売。今までの作風と違って、絵柄をきちんと丁寧に描き、タイ人の読者も驚いたそうだ。この辺が日本留学の成果か。

ロック画報では日本のロック名盤を聴いてストーリーを作る連載を、ついにはマンガ専門誌に進出し、コミックIKKIでは『ブランコ』を連載中。11月には 新しいDVDも発売される模様。

official:http://soimusic.com/wisut/menu.htm


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モンキーカネコ

夏目房之介さんのブログで興味深い記述(講義のレジュメ)が。
タム君と下川裕次さん、、、、
http://www.ringolab.com/note/natsume2/archives/004672.html
by モンキーカネコ (2006-08-06 23:44) 

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