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電影2019 [中国]

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中国映画祭「電影2019」

去年は日中平和友好条約40周年ということで特別なのかと思っていたら、今年も。このまま恒例化するんでしょうかね。有楽町で「電影2019」のプログラムから楊瑾監督『駐在巡査 宝音(ボヤン)』、唐高鵬監督『選ばれざる路』、ソンタルジャ監督『アラ・チャンソ』の3本を観て来た。

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『駐在巡査・宝音』楊瑾監督

内モンゴル・オラド後旗。数年前に妻を亡くした巡査ボヤンは、近隣住民に信頼されパトロールや戸籍・入域管理に忙しい。ある日、友人ブリンの婚約者が殺され、砂漠地帯で犯人追跡へ…。褒賞金で井戸を掘るとか、マニ教、瑪瑙、シリンゴル〜隣国モンゴルの地理関係など興味深い。
ただ、公安の宣伝映画にも見えるし、TIFFでかかった『オルドス警察日記』(‘13)ほどの強い印象はないかも。『ホメられないかも』『冬に生まれて(二冬)』の楊瑾(ヤン・ジン)監督目当てで観に来たけど、QAで撮影の柳島克己氏の話伺ってると、もしかしたら同名の別の監督なのかも?


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『選ばれざる路』唐高鵬監督

甘粛省・河西回廊。ダチョウ牧場で一発逆転を狙うニ勇は、借金先の李組織から身元不明の子供を預けられる。寄りを戻したい元妻の言動に戸惑い、彼女の元へ向かうが…。不思議なノリと寂寥感を持ったロードムービー。冒頭の轢き殺された羊?がラストで反復される。ダチョウ拳も。


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『アラ・チャンソ』ソンタルジャ監督 →『巡礼の約束』として公開

四川省・甘孜藏族自治州・四姑娘。ウォマは病院である事実を告げられると、ラサへの巡礼の旅を決意する。夫のロルジェが付き添う中、離れて暮らしていた前夫との子ノウルが加わる。しかし、彼はなかなか心を開かない。過酷な五体投地の旅でウォマの体は衰弱して行く…。
チベットの風景と素朴な音楽が、多くを語らない登場人物たちを代弁する。彼らはこの旅で本当の家族になったのだろうか。ロバの人懐っこさに泣かされ、前作同様ラストが見事。『そして父になる』も想起した。 QAの監督によれば、原題はチベット・ギャロン族の言葉で酒を飲もうという意味らしい。



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