明かりを灯す人 [中央アジア]
『明かりを灯す人』アクタン・アリム・クバト監督(キルギス)
キルギスのイシク・クル湖に近い小さな村。一人の電気工は、村人たちに“明かり屋さん”と呼ばれ親しまれている。アンテナの調整や電気の修理など、どんな些細な用事でも自転車で駆けつける。貧しい人には違法にもかかわらず電線をひいてやるという義侠心の強い人物。一方で、ラジオからは政治混乱のニュースが流れている。明かり屋さんの親友マンスールの親類ベグザットが都会からやって来た。彼は国会議員に立候補し、票集めのためにやってきたのだ。穏やかな村に大きな変化が訪れようとしていた。