MD never lies [タイ]
Moderndog -May-T(G),Pod(Vo), Pong(Dr)-on the magazine (2004)
ベーカリー・ミュージックが設立10周年を記念して出したレコードジャケット大のスペシャル・イシューです。1994年の創立当時を振り返って特集していています。
この年、Moderndogはデビューアルバム『Moderndog』を出し、大ヒットを記録します。(そのほか、ベーカリーはJoey Boy, Boyd Kosiyabongなどのミニアルバムを出しています。)雑誌の大半が大ブレイクしたMDのページに割かれていて、“The year of Dog"なんていう言葉も見えたり、彼らの若い頃の、時代を感じさせる写真がたくさん掲載されています。制作の裏側、脱退したベーシストのインタビューも載っているようです。
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1stアルバムは”プッサバー”というタイ・ユースなら誰もが口ずさめるメガヒット曲を収録しながら、バラエティに富んでいますが、けっこうグランジ色が強いアルバムです。一方、2nd 『Cafe』(1997)はブリットポップという感じで、親しみやすくライブでも人気の曲が多いです。
"love me, love my life" (2001) Moderndog Bakery Music |
それまで彼らの事をよくあるオルタナバンドかな、と思っていたのですが、3作目のフルアルバム“Love me ,Love my life"を聴いてからは考えが変わりました。
このアルバムは、荒削りな部分もありますが、 それまでにないオリジナリティに溢れており、ひょっとするとタイ・オルタナティブ・ロックの金字塔的作品なのではないかと改めて思います。
フロントマンのPodがフィッシュマンズのツアーに参加した理由も、これを聴けば判ると思います。サイケデリックでダブ的なアプローチとでもいったらいいのでしょうか。そんな要素がありますね。(レディオヘッドの『OK computer』なんかも彷彿とさせますが。)内省的で、幻想的でありながら現実感があり、タイの自然や風景とオーバーラップしていくような感覚があります。このアルバムを作る前にフロントマンのPodは田舎の方で「得度」していたというのでその辺の影響もあるのでしょうか。
4作目『That song』(2004)はチボマット、バッファロー・ドーターのメンバー、ショーン・レノンという超豪華ゲスト陣を迎え、ついに世界進出するのか?と思いきや、自分たち本来のスタイルにこだわり、国外向けというよりはタイのオーディエンスに応えた作品になってるような気がします。クオリティーは最高ですし、良い曲も多いのですが、僕としては3作目のような展開を期待していたせいか、何か物足りなさを感じてしまいます。
タイ人の筋金入りファンに聴いたところ、2作目『Cafe』の人気が高いようですね。
2003年5月15日、恵比寿Milkでのモダンドッグ初来日ライブのフライヤーです。(おそらく、SOI Musicの初めてのオーガナイズですね。その後のSOIの活躍は御覧の通りです。)
ライブバンドとしての彼らも魅力的です。3人の息の合った演奏、グルーヴ感、小動物を思わせるようなパフォーマンスは必見ですね。バネ。バネが違います。
明日、17:30より代々木公園で開催中のタイ・フェスティバルの野外ステージでも彼らのパフォーマンスを見る事が出来ます。
http://www.moderndog.biz/
http://www.myspace.com/moderndogneverlie
懐かしいです。
僕も4アルバム目は物足りないと感じてます。
by Oakyman (2007-05-14 03:13)
正直、この375F欲しいです。
日本にいたので、買えませんでした。
by Oakyman (2007-05-14 03:15)
Oakくん、お久しぶりです。
昨日のライヴも盛り上がってましたよ。
...beforeとかTimで大合唱がおきてました。
4枚目、タイ人ファンにも賛否があるんですね。
375Fはほとんどタイ語なので、写真と見出し眺めて想像しているだけなんです。宝の持ち腐れかも。今度貸すから訳してね。(笑)
by モンキーカネコ (2007-05-15 00:24)