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ベトナム映画祭2018 [ベトナム]

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日越外交関係樹立45周年記念事業「ベトナム映画祭2018」
in 神奈川(9/1~9/9)
in 新宿(11/10~23)


TIFFでベトナムの特集をやって欲しい、と何年も前からつぶやいていたのだけど、枠外ながらようやく東京地区で「べトナム映画祭」が開催された。なぜか神奈川〜横浜(9月)と新宿(11月)と2都市に渡る開催。ラインナップはすでにDVDになってるものも多く、ニューウェィヴやアートハウス作品が少なめなのがちょっと残念だったが、『漂うがごとく』(09)の上映はとても嬉しかった。そのプログラム中から7本を鑑賞。ベトナムの人々が今求めてるものがよくわかるようなトレンディなラインナップだった。

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パパイヤの香り [ベトナム]

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青いパパイヤの香り HDニューマスター版 [DVD]

青いパパイヤの香り HDニューマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD




『パパイヤの香り』(1993)トラン・アン・ユン監督

1951年、10歳のムイは使用人として働くためにサイゴンの資産家の家でに連れてこられた。その家には優しい女主人、根無し草の旦那、三人の息子たち、そして孫娘を失って以来二階にこもりっきりのお婆さんがいた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。そして彼女は、ある日長男が連れてきた友人クェンに恋心を抱く。



今回再見して気づいたのは、ムイにちょっかい出す一家の末っ子がまるで爆弾小僧(横山準)だったこと。(次男は葉山正雄似か)屁をこいたり(×2回)、後ろ姿で尻をかく造作が小津映画のオマージュにも見えた。
後半、20歳になったムイがクェンという若き音楽家の使用人になるパートは、ジョルジュ・バルビエの絵をそのまま体現したようなエキゾチシズムあふれる美しい画で、ため息をつく。監督の中で一番好きなのは『シクロ』(1995)だったが、この映画も甲乙つけがたい傑作だと改めて思った。



飯田橋アンスティチュ・フランセで『パパイヤの香り』(94)特別上映会+トークを観て来た。監督の来日に合わせたイベントで、トークは石坂健治さんの司会進行。個人的には『パパイヤの香り』を観るのは今は亡きシネマスクエア東急@新宿の劇場で観て以来なので、実に二十数年ぶりになる。

トラン・アン・ユン監督とヌー・イェン・ケーのトークは非常に興味深かった。長編デビュー前後の話や、カメラワークが溝口の影響を受けていること、隠喩と映画のエクリチュール、ベトナムでやっているワークショップの成果が『三番目の妻』(アシュ・メイフェア監督)として結実していること、映画人生の中で『シクロ』(1995)の撮影で一年間サイゴンに滞在したことが作品含め印象に残っている、と話していた。



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アオザイ [ベトナム]


Áo lua Hà Dông (2006)film by Luu Huynh


「アジア・フォーカス2006-2009 福岡観客賞受賞作品上映会」で、4本の映画を観た。
福岡は「アジア・フォーカス」のほか、「福岡アジア映画祭」もあったり、福岡アジア美術館もあるので、アジアフリークにとっては聖地みたいなところ。是非一度行ってみたい所ですが、未だに実現していない。「映画祭の意義を問う」と題した梁木靖弘ディレクターと村山匡一郎氏とのトークもあった。
以下はツイッター上のメモをまとめたもの。

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亜洲の基督 [ベトナム]


Nude(scotch mist version) - Radiohead(2007)



トラン・アン・ユン(チャン・アィン・フン、Trần Anh Hùng)監督の9年ぶりの新作、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を観てきた。

『シクロ』(1995年)ではかろうじて内にとどまっていた狂気と暴力性が、一気に前面へ噴出したという感じだ。シクロ運転手が塗りたくっていた青い塗料が、今度は赤い血に代わり、トラン・ヌー・イェン・ケーの黒髪は茶髪になっていた。
今回は『羊たちの沈黙』やデビッド・リンチ的なサイコ・サスペンス調なので、カット数も多いし、テンポも早いので見過ごされそうですが、トラン・アン・ユンの詩的な世界観、独特の視点、クリエイティビティは全く健在だと思いました。撮影はいつものブノワ・ドゥロムではなく、ハリウッド映画をよく撮っているファン・ルイス・アンチアというスペイン人みたいだ。静物画を撮るように、というわけにはいかなかったのだろう。

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世界でいちばん幸せな場所 [ベトナム]

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未DVD化


ホーチミン市の郊外に住む10歳の少女トゥイ。両親を亡くし、叔父さんの家に引き取られ、竹材工場で働いている。夢みがちなトゥイは今日も工場で失敗をし、叔父さんに「お前はここ以外では暮らせないんだぞ!」と怒鳴られる。
トゥイはお気に入りのバービー人形をリュックに詰め、貯めたお金を握りしめ家出する。辿りついた街で知り合ったのは、裕福そうだが影のあるフライトアテンダントのラン、婚約者にふられたばかりの動物園の飼育係のハイだった。


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