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アオザイ [ベトナム]


Áo lua Hà Dông (2006)film by Luu Huynh


「アジア・フォーカス2006-2009 福岡観客賞受賞作品上映会」で、4本の映画を観た。
福岡は「アジア・フォーカス」のほか、「福岡アジア映画祭」もあったり、福岡アジア美術館もあるので、アジアフリークにとっては聖地みたいなところ。是非一度行ってみたい所ですが、未だに実現していない。「映画祭の意義を問う」と題した梁木靖弘ディレクターと村山匡一郎氏とのトークもあった。
以下はツイッター上のメモをまとめたもの。

2月26日(土)。『アジアフォーカスIn東京 福岡観客賞作品上映会』で円山町へ。珍しいパキスタン映画『神に誓って』(2007)、ダン・ニャット・ミン監督『きのう、平和の夢を見た』(2009)。

●『神に誓って』(2007) ショエーブ・マンスール監督

ロンドンに住む父娘。その親戚で祖国パキスタンで原理主義に傾倒している弟、アメリカで音楽の勉強をしているその兄。彼らを中心に混み入った話が進む。9.11以降のパキスタン人の宗教への距離のとり方が伺い知れる作品。インドでもヒットしたらしい。

●『きのう、平和の夢を見た』(2009) ダン・ニャット・ミン監督

ベトナム戦争従軍中の米将校は、戦地である日記を手に入れる。それはクアンガイの野戦病院で働き、絶命した若い女医が綴っていた日記だった。退役した米将校は戦争のトラウマに悩まされ続けるが、35年後に遺族にその日記を渡す。実話をもとにした作品。


2月27日(日)。リュー・フイン・リュー監督『アオザイ』とジャヌ・バルア監督『私はガンディーを殺してない』(2005)。この2本は驚きに満ちた作品だった。リュー・フィン・リュー監督は去年のTIFFで上映された『伝説の男』も撮っていたんですね。見ておくんだった。

●『アオザイ』(2006) リュー・フイン・リュー監督

母親のアオザイにくるまって捨てられていたせむしの男が、女に求愛し、家族を持つ。ホイアンに移り住み、女の子4人の子宝に恵まれるが、貧しいため子どもにアオザイを買ってやれない。母親は金を稼ぐために苦労する。富豪の家で壁の穴から乳房を差し出し、老人に乳を呑ませるというパートタイムジョブのシーンは少しエロティックだった。ベトナム現代史とアオザイ=女性像を重ねて描く。画と詩的な表現が秀逸で涙も誘う。ベトナムの張芸謀といった印象。


●『私はガンジーを殺していない』(2005) ジャヌ・バルア監督

インド版『恍惚の人』。父親の痴呆に振り回される姉弟。姉はそれが元で恋人と破局。父親はガンジーを殺したのは自分だと、思い込むようになる。それは幼少期のトラウマが原因だった。そのトラウマ解消の為に、精神科医の発案で大芝居を打つ。意外な展開に唸る。


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