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アバンギャルド・チャイナ [中国]

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現在ギロッポンで開催中の『台湾シネマコレクション2008』のついでに、と言ってはナンですが、近所の新国立美術館でやっている『アバンギャルド・チャイナ〜<中国当代美術>二十年』を観に行って来た。新国立美術館の中に入るのはこれがはじめて。   http://www.nact.jp/

中国の現代美術といえば、3年前の森美術館の『Follow Me ~新しい世紀の中国現代美術』(→http://e-train.blog.so-net.ne.jp/2005-08-19)のインパクトを思い出す。今回は、文革が終了した後に始まったとされる中国現代美術の歴史を辿りながら作品を体系的に並べており、非常に分かりやすかったけれど、その分少し地味な感じがした。
『Follow Me』に参加していた若手の楊福東(ヤン・フードン)、曹斐(ツァオ・フェイ)、徐震(シュー・ジェン)のインスタレーション作品もありました。楊福東の『断橋無雪』という作品は半円形に並んだ8つのパネルに、それぞれ異なった映像が映し出され、李香蘭映画から飛び出してきたようなファッションの男女が登場する。物語性のありそうなモノクロ映像をぼんやり観ていると、彼が作った劇映画を観てみたいと思う。

おそらく今回の展示の目玉は「死体派」とよばれる孫原+彭禹(スン・ユエン+ポン・ユゥ)による『老人ホーム』という作品。生身の人間と見紛うほど精巧にできた13体の老人の人形たちが、電動車椅子にのって右往左往するもので、強烈なインパクトがある。老人たちは人種も違えば、着ている服もさまざま。でもなぜか東洋系の顔立ちが少ない気がする。車椅子はぶつかりそうでぶつからない。『少女ムシェット』のゴーカートのシーンみたく体当たりすればもっと面白いかもしれないと思った。(『それぞれのシネマ』で侯孝賢のパートでその部分が使われてましたが...)

新美術館の建物内をもっとじっくり観てみたかったのですが、映画の時間も迫っていたので早々と退散することした。


【メモ】
1979年星星画会
1980年代半ば「八五美術運動」〜蔡國強、黄永砅
 *そのハイライトとして1989年「中国現代芸術展」
1989年六四天安門事件
 *その後の2つの潮流(美術評論家・栗憲庭による命名)
          「ポリティカル・ポップ」〜王広義、丁乙、超培力
          「シニカル・リアリズム」〜張暁剛、方力釣
1990年代半ば    
 *コンセプチュアル・アート〜触覚小組、新刻度小組、顧徳新
 *パフォーマンス・アート 北京郊外の「東村」〜馬六明、張 洹 、
                        孫原+彭禹(死体派)
2000年代
 

     

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