バイバイ・キップリング [韓国]
『さよならナム・ジュン・パイク展』6/10-10/9@ワタリウム美術館(終了)
今年始めに亡くなったメディア・アートの先駆者の追悼展に行って来た。
出身が韓国である事以外、このブログ向きのトピックはないだろうと思っていたのだが、意外と「アジア」にこだわった作品もあった。ルーツにこだわるのは、当然のことか。
『ユーラシアン・ウェイ』(1993年)
ユーラシア大陸の「北の道」の形に配した無数の日曜雑貨と3種類の映像作品から構成されたインスタレーション。
映像は「イルクーツクからモスクワまでの旅の行程を撮ったもの」や「ヨゼフ・ボイスの追悼式」の映像。
フルクサスの活動で常に行動を共にしていたヨゼフ・ボイズの「EURO+ASIA」(=ユーラシア)というコンセプトのASIA側を担っていたのがナム・ジュン・パイクだった。
『バイバイ・キップリング』(1986年10月4−5日)
19世紀末の詩人キップリングの『東は東、西は西 ふたつは出会う事はない』という言葉に別れを告げよう、というコンセプトの下に制作されたNY、東京、ソウルを中継したライブ・サテライト・ブロードキャスト。「サテライト・アート」といわれるもので、スポンサー、テレビネットワークやアーティストを参加させるという制作のプロセスが大規模。(ビデオにて)
学生の頃、テレビ朝日で放映された番組。かすかな記憶はあるけど、坂本龍一が司会のようなことをやっていた事以外、何も覚えていなかった。そんなコンセプトがあったとは。フィリップグラス、ルー・リード、磯崎新も参加していた。
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