戦争と女たち [アジア総合]
シネマヴェーラで「戦争と女たち」のプログラムより『南十字星は偽らず』('53)と『燃える上海』('54)を観て来た。
戦後、アジアを舞台にした日本映画はけっこうな数作られていて、気づいた時はなるべく観るようにしているんですが、これは見逃してた映画どうしの好カップリングで嬉しい。
『南十字星は偽らず』(1953 新東宝) 田中重雄監督
1942年北ボルネオ。日本語が話せるアイン(高峰)は新しく赴任してきた県知事・矢崎(千田是也)の女中として働くことになるが、いつしか現地妻に…。マレー語の会話が流暢に聞こえる。(とくに殿山泰司)ジェセルトン市の華人反乱なども描かれる。ラストは原作と違うようだ。
『燃える上海』(1954 北星)今泉善珠監督
第一次上海事変前、田中隆吉陸軍中佐の下で国民党軍のスパイ活動を行っていた川島芳子の周辺を描く。村松梢風の原作に忠実だからなのか、吉村の脚本なのかわからないけど、作家村松(山村聰)登場がどうも緊張感を削ぐ。美術・編集は凝っていた気がする。
*
その後アップリンクで「幻の日ソ合作映画『大東京』('33)&亀井文夫『小林一茶』('41)特別上映&トーク」へ。アーノルド・ファンク、エイゼンシュタインからジガ・ヴェルトフ、牧野守、セルゲイ・ボンダルチュークまで。縦横無尽のトークが興味深かった。
https://shibuya.uplink.co.jp/event/2018/51167
2018-06-16 15:42
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0