倍音温泉クラブvol.5 [アジア総合]
Alaya Vijana performing at Asahi Art Squre, Asakusa, Tokyo, 23 July 06
久しぶりに「倍音温泉」につかってきた。
(『シタール!シタール!シタール』参照)
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第一部はシタール・ター! 5月の『倍音温泉クラブVol.4』ではディーバUAと共演して、会場はパンク状態だったそうだ。
今回の演奏は去年の編成とくらべると、シタール奏者の数が減っていたり、女性ヴォーカルがいない分、まろやかさ、というか、シフォンケーキでいうところのフワフワ感に欠けるかもしれない。まあ演奏する曲自体が違うので、比較はできないけど。
第2部、アラヤヴィジャナ。岡村守治(ヴォーカル、ホーメイ、口琴)、金子哲也(パカワジ)を迎えた新メンバーでの演奏。ポップな曲を神懸かり的な超絶テクで演奏するのは相変わらず。口琴やパカワジのバイヴレーション、ホーメイのツインヴォーカル、跳ねるマリンバ。ただただ怒濤のうねりに体と意識を預けるのみ。
新作『 Alaya Vijana III』は前2作に比べ、彼らのストイックさ、本格指向が全面に出てしまった感じがする。今回のヴォーカルはパワフルで、コブシが効いていて、韓国あたりのパンソリの男性ヴォーカルを思わせる。(八百屋や魚屋の親爺のダミ声っていたらいいのかな)それはとっても倍音音楽としてはまっとう、かつ、正攻法なんだろうけど、「民族音楽の」という形容詞の枠の中に収まってしまう感じがする。彼らの音楽はその枠をとっぱらってしまうポップさがあると思うんだけど。
例えば、ダフト・パンクのような、フラットなロボット声のヴォーカルを中心にしたら、もっとポピュラリティを得ることができるのではないか、と思ったり。1作目のUAのヴォーカルや、2作目のフィールド・レコーディングのような「遊び」がないせいかもしれない。
そんな新作をヨシダダイキチ、山川冬樹両氏がここで解説してます。
ライブやアルバム冒頭の挨拶の時に使われる謎の器具は、声帯を失った人が話すための「電気式人工喉頭」という道具だそうです。これが独特なヴォコーダー音を出しているのですね。
そんなアラヤヴィジャナは7/28、今年10周年えお迎えるフジロック・フェスに出演予定。
自然の中で聴く彼らの音楽はまた格別なものになるだろう。
Sitar Tah!
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帰りにK君、そして来月からインドのアグラーに留学するIさんとインド料理屋で食事をした。
ホウレンソウのカレー、フィッシュ・マサラ、ダールにナンとライス。
マンゴ・ラッシーのサーヴィスがあったのは、Iさんのヒンディー語が素晴しかったおかげです。
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