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soi travel 06 [タイ]

テポドンの雨がいま降らんかな、というヒステリックな世間の心配をよそに、渋谷Club Asia に行って来た。

去年のSOI TRAVELはスシ詰め状態だったが、今回はほどよい感じの客の入り。このくらいがちょうどいい。
最初のバンドはモノトーンでコスチュームをきめたMOTOCOMPOという二人組エレポップユニット。キュートなルックスの女の子ヴォーカリストが意外にもソウルフルな声を出す。ギターのお兄さんは昔のサーストン・ムーアの風貌を思わせ、ギブソンのフライングギターをかき弾きながら、ヴォコーダーを通して歌う。このヴォコーダーが個人的にはツボにハマった。そして時折見せる、全員の息の合ったポージング。気恥ずかしいほどよく練り込まれたの80’sフレイバー。こんな事書くと自分が旧世代だということを自覚せざるを得ないけど。一曲、ものすごくカッコいい曲がありました。

2番手はスペシャルゲスト、FUTON モモコ姐さんによるソロ。前日来て、明日帰るという強行スケジュールでバンコクより来日。新曲も披露してくれた。そういえば、前回のSOI MUSIC FESでもソロ・コーナーで意外な一面を見せていた。ハードに歌うスカしたモモコ姐さんもイイが、女の子らしさ、女の弱さ?を見せる姿もイイかもしれない。本人も言っていたが、強烈な個性をもった他のメンバーが一緒じゃないので、余計に寂しそうに見える。それでもいつもの脚線美=フトモモは大きく自己主張していた。

3番手はBear-gardenのスペシャルセット。まず、舞台の演出が面白かった。舞台上にはテントがはられ、クマの着ぐるみが登場。タイ語でデュエットも。足下には水の雫とも、木漏れ日とも思わせるライトが散りばめてあり、VJはBear-garden的世界を体現するような「図画工作の時間」的手作りのライブメイキング映像が流れる。(VJ;女子供)「キャンプ場に行ってみたら、クマがキャンプしていた!」みたいな世界観だ。(舞台美術:遠藤治郎)
今回の演奏は、僕が聴いた中では最もロック色の強い演奏だった。ドラムが須藤俊明、ギターがDJ子供、KeyにKiiiiiのメンバー。特にギターの音色、アレンジが今までのセットでは聴いた事がない感じで新鮮だった。60’sブルース・ロック調とでもいうのかな。

トリは日本チップ・ミュージック界の貴公子、YMCKの3人組。
撮影禁止、ゲーム禁止の禁止事項がVJともにアナウンスされた後、石ノ森章太郎のSFマンガに出てきそうなコスプレ姿で登場。その瞬間、秋葉原のゲーセンの隠し扉の裏側で秘密裏に開かれているナード&オタク・パーティーのような雰囲気が会場を包み込む。いけない物を見ているような、だけど、見たい、みたいな...。

TVゲームのあのピコポコ音でシンフォニックに奏でるアニメやゲームのテーマソング、あるいは60’s〜70’sのシネ・ジャズみたいな曲が多かった。ヴォーカルの女の子はカヒミカリイというよりは嶺川貴子よりのウィスパーボイス。こういうピコポコ音はすぐに飽きてしまうのではないかという危惧をよそに、曲の多様性や、ジャズのコード、ソロのかけあいで最後まで聴かせてくれる。TVゲーム風VJとのシンクロも面白かった。
日本のオタクカルチャー、TVゲームカルチャーを内包した彼らは、今の日本を象徴するグループとして世界を席巻しそうだ。台湾のFORMOZ FESに今年で2度めの出演が決まっており、韓国のPastel music、タイのsmallroomから2nd CD『FamilyRacing』(下画像)が発売されている。



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