SSブログ
マレーシア ブログトップ
- | 次の10件

15malaysia [マレーシア]

 15malay.png

http://15malaysia.com/langswitch_lang/en/


ピート・テオのプロデュースした15人のマレーシア人監督による短編映画集『15malaysia』。
8月の末からアップされていたみたいですが、この間の連休に一通り観ました。

ホー・ユーハン監督の『Potong Saga』は華人とマレー人の男性のデリケートな部分の違いをネタに、リュウ・セン・タッ監督の『Haral』は、ハラル・フードについて鶏の絞め方についてのレクチャーをコメディタッチで。それから7月に急逝されたヤスミン・アフマド監督の遺作にあたるのでしょうか『チョコレート』は、この作品自体が彼女が遺していった一粒のチョコレートのように、ほろ苦く切ない想いを抱かせます。
タン・チュイムイ監督の『One future』は『ラ・ジュテ』+星新一のような近未来SF。ウー・ミンジン監督の作品はコメディの王道「反復」を使った犯罪もの。

僕のおすすめは、ヤスミン監督作のほか、ライナス・チュン監督の『House』、デスモンド・ンー監督の『The Son』、ヨハン・ジョン監督の『Duit Kecil』、カイリル・バハル監督の『Healthy Paranoia』あたり。
民族間の際どいジョークや、諸問題、政治批判もとりあげていて、短編とはいえどれも見応えがある。マレーシア映画では馴染みのある俳優の顔もたくさん出てきます。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

ポケットの花 [マレーシア]

flowerin2.jpg
"Flower in the pocket" film by Riew Seng Tat



第21回東京国際映画祭開催中。(2008年10月18日 ~26日)
今年は仕事のスケージュール上、ほとんど観られないのではないかと諦めていたのですが、ちょっと間が空いたようなので、意外と例年並みに観ています。

「当たり」だったのは、タイトルがとてもぬるい感じのマレーシア映画『ポケットの花』(2007年 リュウ・センタック監督→上映時表記。現在はリュウ・センタットが一般的)だった。正直言うと全く期待していなかったのだが、監督の追求している笑い(?)のセンスがとても独特で新しく、思いっきりツボにハマってしまった。主人公の中華系マレーシア人の小学生兄弟、マー・リーオム&マー・リーアーは、小津の『お早よう』、清水の『風の中の子供』に登場する兄弟に匹敵しそうな愛すべきガキんちょだ。尚早かもしれないが、彼らの成長ぶりを観るためにもシリーズ化を望みたいと思う。

続きを読む>>


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

flica [マレーシア]


Flica performing at Dasein Deconstruction Exhibition, 4 June 2008



クアラルンプールにあるDasein Academy Of Artという美術学校の卒展で演奏しているFlicaのパフォーマンス。
久しぶりのエレクトロニカ系ですが、最近はこのマレーシア華人のアルバムをよく部屋で流しています。Flica はクアラルンプール在住のEuseng Seto(漢字では司徒毅誠と書くみたいです。一見、日本人風ですが、司徒は司馬とかと同じ複姓)による一人プロジェクト。印象としては高木正勝の音楽なんかを思い起こさせます。シンプルな打ち込みに、アコースティックギター、女性のウイスパーボイス、ピアノの音などが重ねられ、デジタルだけど肌触りよく、汗をかいたあと新しいTシャツを着替えたときのようにひんやりと心地いい感じがします。また、観葉植物に囲まれたような気分にもさせてくれます。

http://www.myspace.com/flicasound


Windvane & Window

Windvane & Window

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: schole
  • 発売日: 2009/04/26
  • メディア: CD




cottonhearted.jpg "We are cotton-hearted"

V.A.(2006)
mu:nest


Flicaを出しているのは、mu:nestというマレーシアのエレクトロニカレーベル。2006年にリリースされた2枚組みコンピレーションには、中国のsulumi、Me:moを初め、名古屋在住の米国人ユニットの Lullatone、noble・schole レーベル系日本人アーティスト、意外なところでは、ジャ・ジャンクーのサントラで最近はおなじみの林強(台湾)が参加している。

また、このコンピにはFlicaのほかにmuxuという2人組( というかEuseng Seto aka Flicaの別名義ユニット)、Diangbangという3人組のマレーシア人ユニットも参加していますが、muxuはかなり気に入りました。

muxu.jpg EP "Show Us Your Weak Side"

muxu(2007)
monotonik

http://www.myspace.com/muxusound



nocturnal

nocturnal

  • アーティスト: フリカ
  • 出版社/メーカー: schole
  • 発売日: 2008/12/22
  • メディア: CD



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ferns [マレーシア]



fruit recordsの最新コンピレーションにも入っていたマレーシアのバンド。Rolling Stone's Top 25 Best Bands on Myspaceにも選出されている。
http://www.myspace.com/fernfrens

半年ほど前に手に入れたものですが、今年の酷暑の夏にわりとよく聴いていました。ヴォーカルがタヒチ80のグザヴィエ・ボワイエがさらにウイスパーヴォイスを出したような感じに聴こえます。ジャケットには人工芝が生えていて、かなり凝った作り。(林海峰のアルバムジャケットに迫るものがあるかもしれません。)

"This Sweet Refrain" - Ferns


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

 [マレーシア]

mu.jpg

日本ーマレーシア友好年記念
『ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮』開催中。
(7/31~8/4@アテネ・フランセ文化センター)

ホー・ユーハン監督の『Rain dogs/太陽雨』が劇場公開されることになったようだが、マレーシア映画のロードショー公開はもしかして戦後初のことになるのだろうか??
ホー監督の日本初公開となる『霧』(Sanctuary)(2004年)を観るために、炎天下、水道橋の坂を上ってアテネ・フランセへ。

若い男女を中心に話は進む。
男は失業中で、プールバーで過ごしたりしている。女はオフィス(コピー屋?)でコピーをとり、綴じて本にするルーティーンワーク。体調が優れないようでクスリを飲んでいる。二人はある老人ホームらしき施設で暮らす老人と何らかの関係がある。そのうち、若い男の父親がモールから身を投げて死んだという事実がわかってくる・・・。
登場人物を克明に追ったシーンの断片。彼らの関係性を把握するのは、なかなか難しい作業だが、そのジグソーパズルのピースが埋まっていくにつれ、彼らの関係性が判り、全容がわかってくる。
これ以上ストーリーを書くと、映画の要に触れてしまうので、やめておく。タイトルの『霧』あるいはSanctuary の意味とは何だろう?と見終わった後考えつつ、フレディ・M・ムーラーの代表作を思い出した。

ホー監督の長編一作目の『ミン』という作品は、マレー人家族に育てられた中国人の女の子の話なのだそうだが、『Rain dogs』といい、今回観たこの『霧』といい、テーマに一貫性が見られるように思う。短編もいくつか撮っているようなので、そのうち単独で特集を組んでほしいと切に願わずにはいられない。

関連記事:http://e-train.blog.so-net.ne.jp/2006-10-28
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

カップル [マレーシア]


"Now That I Can See" by Couple
(Best 25 Bands on MySpace winner)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Rain dogs/太陽雨 [マレーシア]


Yasmin Ahmad(left), Ho Yuhang (center), Pete Teo(right)
at TIFF, 27 Oct 2006

東京国際映画祭では7本ほどアジアの映画を観た。
その中で最も印象的だったのは、ホー・ユーハン監督の『Rain dogs』(中国語タイトル:太陽雨)というマレーシア映画だった。

家を出たまま戻らない兄を探しに大都会クアラルンプールに出て来た少年。再会した兄と、家族3人で一緒に住む約束をしたが、兄は賭博のトラブルに巻き込まれ、あっけなく殺されてしまう。実家に戻ったものの、母親には年下の恋人ができていて、関係がぎくしゃくする。少年は家を飛び出し、やむなく叔父の家に居候する。

兄の死を描いた前半パートが終わったあと(40分ころ)ようやく映画のタイトルが出る。後半パートは叔父の家で過ごす日々。流れる風景の中、聞こえてくるのはオデッタの歌うブルース、『sometimes I feel like a motherless child』。

画面の構図や美しい風景、時間の流れは『恋々風塵』〜『悲情城市』あたりの侯孝賢映画を思わせる。淡々とした映像からにじみ出る悲しみと、ぼんやりと浮かび上がってくる家族の絆。映画の隅々に”ブルース”が宿っている感じだ。特に少年と少しだらしない母親とのやりとりが自然でイジらしい。主人公は広東語を話したかと思えば、相手によって北京語で話たりと、(たぶん福建語もあったのかもしれないが僕にはわからなかった)マレーシア華人の多様性もリアルだった。

俳優のアンディ・ラウの主催するFocus First Cutの支援を受け制作された。監督はアイオワ州立大で工学を学んだ後、エンジニアとして働くが、映画を志し、これまで『サンクチュアリ』『ミン』の短編で高い評価をうけている35歳。

写真はホー監督と映画に叔母役として出演していた『細い目』の監督ヤスミン・アスマドと、シンガー・ソングライターのピート・テオ。3人はプラオベートでも仲がいいようで、和やかな雰囲気のなかでインタヴューが行われていた。



RAIN DOGS

RAIN DOGS

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

細い目 [マレーシア]

今週末から開催される第19回東京国際映画祭
「アジアの風」部門では『マレーシア映画新潮』と題して、『細い目』のヤスミン・アハマド監督の全作品を含むマレーシア映画が特集上映されるようだ。
    

昨年の同映画祭で観た2本のマレーシア映画は、プログラマーのセンスを感じさせるものがあった。以下はそのメモ。『細い目』は今年も上映される予定。


"Sepet"  directed by Yasmin Ahmad

○『細い目』(2004)ヤスミン・アハマド監督

主人公のマレー系の女の子は金城武の大ファンで、いわゆる”中華明星迷”。一方、露天でVCDを売る中華系の少年は、裏社会の少し危ない連中とつきあいがある。そんな二人はひょんなことから知り合い、恋に落ちる。

 マレーシアを旅すると、マレー系と中華系が(ときどきインド系も)入り交じる事なく、一定の節度を持って住み分けをしているような印象を受ける。劇中では民族間の距離感とか、民族の違う二人が恋することの様々な障壁を描いている。
印象的なのは、女性監督ならではの、二人の母親の描き方。またマレー系の中流家庭の明るい家庭像は幾分誇張がありそうだけど、夫婦間のピロウ・トークなんかもコミカルに見せたりする。モスリムのイメージを覆すようなおおらかな表現だ。

そして物語は香港ノワールの枠組みを借りて、意外な結末を迎えることに。観客は声を立てて笑ったかと思うとすすり泣きをはじめたり、ヤスミン監督のストーリー・テリングの巧みさにハマっているのがわかる。
ただ、セリフ過多なところがあって、もっと淡々としてくれた方が自分好みなのだが、これもまたヤスミン監督の持ち味なのだろう。

"Sepet" is Malay for "single eyelid" but pejoratively it means "slit eyes".From this provocative title the film penetrates stereotypes of race and narrative to explore the complexities of a multiracial society that has institutionalized the superiority of the Malay race and Islamic religion.
(48th SF International Film Festival )





"Monday morning glory"  film by Ming Jin Woo


○『マンデー・モーニング・グローリー』(2005)ウー・ミンジン監督作品

東南アジアのあるナイトクラブでで爆弾テロを起こした集団と、彼らを追う警察の話。
9.11後のバリ島の爆弾テロをなぞらえていると思われるが、監督曰く、テロ実行の「シミュレーション」をしてみるとどうなるのか、というテーマで制作したものだという。
テロリストの若者が、恋人と逢瀬を忍ぶシーンもあるのだが、なぜか感情移入できない。彼らを検挙した捜査官(中華系)たちにも感情移入できない。つまり、どちらかへの共感も反発もなく映画は終わる。確かにに「シミュレーション」をやっているだけで(それも僕らの想像を超えない範囲内で)、残念ながら映画的な高揚感は得られなかった。

実はこのミン・ジン・ウー監督は中華系で、マレーシアでこの映画を作ることの難しさ、彼らの民族間の距離感や身の置き方が図らずも映画に出てしまってるのではないかと思う。
実際、マレー系モスリムの人々は9.11のテロには寛容な意見が多いそうで、なぜこういう映画を撮るのか非難めいた意見もあったという。タイトルは警察官から観た犯人を検挙したという「栄光」という意味でつけられたもので、これまたアイロニーととればいいのか、監督が警察側に立っているのかも、いまひとつはっきりしない。
テロリストの若者たちにシンパシーを感じるのか、あるいは徹底的にテロという暴力を否定するのか、そういう視点があまりにも希薄だった。

以前観たマレーシア映画のほとんどは、マレー系民族内で完結していた。
マレー系の女流監督と中華系の監督がマレーシアの民族間のセンシティヴな部分を描いているという点で、とても興味深い2作品だった。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(3) 
共通テーマ:映画

Lucy in the loo [マレーシア]

Sugar high

Lucy in the loo(2005)



マレーシアはスランゴール州バンダール・バル・バンギ(通称バンギ)出身のパワーギターポップバンド4人組。
バンギという場所は首都クアラルンプールと国際空港の間あたりに位置している行政区で、様々な教育施設や工場などがあり、近年急速に発展しているところらしい。いわゆるサーバービアといってもいいのかもしれない。

2001年結成時はメンバーは全員セカンダリー・スクール在学中の女の子だったそうだが、ヴォーカルのHanaをのぞいて今はメンバーが入れ変わっている。それでも女の子ベーシストZazaを含めた”ガーリー”バンドはマレーシアのインディーズシーンでは珍しい存在のようだ。
このバンドの魅力は何といってもHanaの卓越したヴォーカルセンス。そしてキャッチーなメロディとハードで骨太なギターサウンド。

"I'll be fire "by Lucy in the loo


http://www.lucyintheloo.com/ (オフィシャル)
http://www.myspace.com/lucyintheloo(my space)


彼らがインドネシアでライヴツアーを行った際のインタヴュー記事の中に、マレーシアのインディーズシーンがまだまだ小さく、アンダーグラウンドである事を嘆く発言があった。
出身のバンギにはLucy In The Loo のほか Azmyl Yunor, Shock Systemという著名なインディペンデントアーティストも排出しているようで、もしかしたらバンギはインドネシアのバンドゥンのような場所になる可能性もあるのかもしれない。彼らが参加したマレーシアのインディーズシーンに迫った『Panic in the peninsula 』というコンピレーションはチェックの必要がありそうだ。

Panic in the peninsula

V.A.(2005)
disaster records

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽
- | 次の10件 マレーシア ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。