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楊徳昌 [台湾]


The self-portrait which was drawn by himself in publicity


エドワード・ヤン監督が先月29日、結腸がんのため米国カリフォルニア州で逝去されました。享年59歳。

僕は『牯嶺街少年殺人事件』(1991)や『カップルズ』(1996)が好きでした。
台湾ニューウェイブの一時代を築き、これからどんな作品を見せてくれるのか楽しみにしていただけに非常に残念です。合掌。

(以下ウィキより)
エドワード・ヤン(楊徳昌,Edward Yang,1947年11月6日 - 2007年6月29日)は中国の上海生まれの映画監督・脚本家である。2歳のときに家族で台湾に移住した。台湾の交通大学とフロリダ大学でエンジニアリングを学んだが映画制作に興味を持ち、南カリフォルニア大学に入学。しかしすぐに中退し、しばらくアメリカで電気関係の仕事についていた。台湾に戻ってから脚本家などとして映画界入り。以後、台湾を舞台に活動する。
2000年の「ヤンヤン 夏の想い出」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。
2007年6月29日、結腸がんからくる合併症のため米カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で死去。この7年ほど闘病生活を続けていた。

主な監督作品

光陰的故事 In Our Time(1982年)(新人若手監督4人の演出による4話構成のオムニバス作品。監督:タオ・ドゥーツェン、エドワード・ヤン、クー・イーチェン、チャン・イー)
海辺の一日 《海灘的一天》That Day, on the Beach(1983年)
タイペイ・ストーリー 《青梅竹馬》 Taipei Story(1985年)
恐怖分子 《恐怖份子》 Kongbu fenzi (1986)
クーリンチェ少年殺人事件 《牯嶺街少年殺人事件》 Guling jie shaonian sha ren shijian (1991)
エドワード・ヤンの恋愛時代 《獨立時代》 Duli shidai (1994)
カップルズ 《麻將》Mahjong (1996)
ヤンヤン 夏の想い出 Yi yi (2000)


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不見不散 [台湾]



本日公開初日なのにタイトルは『楽日』
東京国際映画祭では『さらば、龍門客桟』のタイトルで上映された。原題は『不散』。
                                            *
          
ツァイ・ミンリャンの間違いなく最高傑作である『楽日』は、映し出されては消えて行った数々の映画の残像と、それを映し出してきた映画館に捧げられたオマージュだ。

閉館される古い映画館の最後の一日を、スクリーンを通して我々も一緒に過ごす。するとどうだろう、台北に実際に存在していた「福和大戯院」という映画館の老齢な「顔」がはっきりと見えてくる。足の悪い受付嬢が「映画」という「光のドット」を全身で受けるシーンは、ため息がでるほど美しい場面だ。そして、映画史に記憶されるだろう圧巻のラストシーン。ツァイ監督はその古ぼけた巨大な映画館を骨董品のように美しく浮かび上がらせてしまう。

                                            *

以前取り上げた『浮気雲』は『西瓜』というタイトルで来月公開予定。


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我愛台妹 [台湾]

"我愛台妹"by MC Hotdog feat.張震嶽

“オレは台湾の女が好き”
グレン・フライの“ The One You Love"をサンプリングしている....。


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浮気雲→西瓜 [台湾]


Shaokan at Tokyo international film festival. 29 Oct, 2005
映画の中の主人公のように大汗をかきながら(笑)
殺到するファンのサインに応じるシャオカン。




蔡明亮監督の最新作、『浮気雲』(原題:天辺一朶雲)はとんでもない”怪作”だった。
(→『西瓜』というタイトルで日本公開決定。)

前作『さらば,龍門客桟』(原題:不散)では、閉館される映画館を舞台に映画への熱い想いを抑えた演出でみせてくれたのだが、今回は、何と、日本のアダルト・ビデオ〜ピンク映画に対し、艶やかにそして破天荒にオマージュを捧げている。

台北では雨が降らず、水不足の危機に瀕している。水道からは水が出ず、ミネラル・ウオーターとスイカの水分でしのぐ日々。主人公の女(陳湘琪)は、物質的にも精神的にも、性的にも乾いている。また、彼女は落としてしまったスーツケースの鍵を探している。
ある日、昔つき合っていた(?)シャオカンと偶然再会し、彼女の部屋に招く。無くした鍵をめり込んだアスファルトの中から拾ってくれたのも彼だった。彼女は彼に期待を抱く。
シャオカンは今回はアダルトビデオ男優になって生計をたてている。実は偶然にも彼女が住む同じマンションでヴィデオの撮影が行われていたのだった。ついに彼女はシャオカンの職業を知る事になるのだが....。

「まだ時計売りの仕事してるの?」という女のセリフが出てくるので、『ふたつの時、ふたりの時間』の続編を思わせるが、干ばつの設定や、ミュージカルやドラッグクイーンを思わせる歌とダンスがあることから、雨が降り止まない水浸しの季節を描いた傑作コメディ、『HOLE』と対になった作品とも解釈できる。
日本からはAV女優、夜桜すももが参加。スイカのようにたわわな肢体を見せながら、気を失ったまま意識の戻らないAV女優役を演じている。『愛情万歳』でボーリングのボールとして使われていたスイカが、今回はジンマシンのようにたくさん出てくるのだが、それは欲望の象徴としてとして解釈していいのだろう。

蔡明亮の映画は基本的に「孤独と戯れる」映画だと思う。あるいは一人遊びを肯定的に捉える映画。
長回しの中に聴こえて来る『ヴーン』という空調の音や町の静寂の音。普段は歩き慣れているのに、永遠に続くのではないかと思ってしまう道のり。孤独な時に聴こえて来る音や時間の流れを、映画の中に真空パックする。
今回も孤独な人間たちのすれ違いの物語。想いは決して交わる事がない。それは悲劇だけど、同時に喜劇でもある。

驚嘆のラストシーンは、解釈のわかれるところかもいれない。蔡明亮映画の中では『河』と並んで最も過激なラストではないかと思う。そんな映倫スレスレ、R-15指定は決定的なこの映画は、ベルリン映画祭で芸術貢献賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞した。



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妮波寺 [台湾]

Sorry
Nipples(2005)

White wabbit records


「妮波寺」はどこかの尼寺のことではなくて、Nipplesの中国語発音表記。
前出のWhite wabbit recordsのコンピレーション『LOBO ONE』にインスト曲“james bomb D"が入っていたポストロック系のバンドだ。

彼らの2枚目のアルバムが7月にリリースされていた。共演したこともあるモグワイや、Sonic Youthあたりを思わせる骨太で力強い音。コンピではインストバンドかと思っていたら、アルバムにはヘタウマ系(?)の女性ヴォーカルが何曲か入っていて、この辺が好みの分かれるところ。その声の持ち主で、リーダーのKKは、実はWhite wabbit recordsの設立者でもある。彼女が台湾インディー・シーンの牽引者であることは間違いないだろう。

メンバーはKK(vo, b)のほか、小花(g), 小蘇(g), 凱同(dr)。ツインギターの4ピース。 4人は何度も来日しているらしく、先月も横浜でライブがあったらしい。(10/3 mon NIPPLES JAPAN TOUR〜初心者歓迎、台湾!at Thums Up)轟音の中で彼らの音を聞いてみたかった。
また、台湾の独立を支援するライブツアー(Say yes to Taiwan, Rose tour)などにも参加していて、政治的な活動にも力を入れているようだ。

http://www.wwr.idv.tw/nipples/main.htm


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台湾のロック・フェス [台湾]

『Lobo One』V.A. (2003) White Wabbit Records



「魔比」がMobyで、「麗莎洛普」がリサ・ローブ。「気志団」はそのままか。

先月末に台湾で行われたFormoz Festival 2005には上記の大物アーティストが参加したようですが、台湾も夏になると各地でロックフェスをやってるみたいですね。このロック・フェス、通称「野台」は今年で11回目らしいです。その参加者の中にBad Daughter とNipples の台湾インディー・バンドの名前を発見。

上のコンピレーションアルバムは彼らの所属するWhite wabbit Recordが2003年にコンパイルしたLOBOシリーズ第一弾。もちろんBad Daughter とNipples も参加しています。ジャケットからは想像できないかもしれませんが(笑)、選曲はかなりいい線いっています。特に1曲目、橘姪姪(orange doll)は素晴らしい。台湾にもこんなに多様なインディーバンドがいたのかと驚きました。日本からはあの日独韓スコットランド・混成ギターポップバンドのMiniskirtが参加。

『929』 929(2005) A Good Day Records



そしてこれ、最近購入してみたのですが、男性ギター・デュオ、929のデビューアルバム。
彼らもこの「野台」に参加していたようです。
所属のA good day Records は自然捲(Natural Q)や陳綺貞などの注目アーティストを出しているレーベル。
ジャケットがEP盤サイズ(7インチね)とデザインは凝っているんですが、内容はう〜ん、惜しい、、、といった感じかな。今後に期待。


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