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電影2018 [中国]

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日中平和友好条約締結40周年記念映画上映会「電影2018」@六本木TOHOシネマズ

上は会場で配られてた小冊子。日中合作の系譜に『未完の対局』('82)の記載があった。これDVDになってないしTV 放映もないですねぇ。一方、明らかに日中合作と思われる田壮壮監督の『呉清源』(06)はこの冊子には記載なし。思い出したけど『呉清源』は『アジア映画の森』(作品社)でも無視されてたぞ。傑作なのになぜだ?!





【2018年3月09日(金)】
今日は六本木で中国映画祭「電影2018」のプログラムの中から李霄峰(リー・シャオフォン)監督『追跡』と、忻鈺坤(シン・ユークン)監督『無言の激昂』を観て来た。どちらも見応えあるクライム・サスペンスだった。特に『追跡』は自分的には当たりでした。


●『追跡』李霄峰(リー・シャオフォン)監督

重慶が舞台。工員と医大生の見知らぬ者同士ががトルストイ『復活』の古本を通じて知り合い、共謀して殺人を犯す。10年後、偶然再会した2人は…。野村芳太郎のような社会派サスペンスだが、語り口・構成が凝っていて独特。同性愛的色彩もあって、深い層にあるレイヤーを考えさせられる。
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●『無言の激昂』忻鈺坤(シン・ユークン)監督

04年、内蒙。鉱山労働者の張保民は羊牧中に失踪した12歳の息子を探してるうち、ある企業の謀略に巻き込まれる。荒野でありながら口が訊けない設定や携帯電話が効果的にサスペンスを盛り上げる。主演の風貌や破天荒な感じがナ・ホンジン作なんかを想起。ウルトラマン・ティガのお面。

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【2018年03月10日(土)】
土曜日は再び「電影2018」のプログラムから蔡明亮のアシスタントをしていたという鵬飛監督の『ライスフラワーの香り』。「電影2018」は結局劇場未公開作3本のみ。気づいたときには売り切れてた『芳華』は同じ馮小剛監督の『私は藩金蓮じゃない』('16 OAFFで上映)と一緒にまた東京で上映して欲しい。(→のちに『芳華』は公開された)

●『ライスフラワーの香り』鵬飛監督

雲南省滄源ワ族自治県勐卡。出稼ぎ先の上海から故郷へ戻って来た母親は、娘との関係がうまくいかない。ワ族?(かなり漢化されてる)周辺の日常がゆるい笑い共に描かれる。現地人を配役してるが木村佳乃似の母親(香港の女優さん)が馴染んでない気が…。音楽が鈴木慶一氏。

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