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CROSSCUT ASIA #04 [東南アジア]

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アセアン設立50周年記念
CROSSCUT ASIA #04 ネクスト!東南アジア


第4弾はアジアの巨匠たちが推薦する次世代の若手監督たちの作品を集めたプログラム。
残念ながら全ては観れませんでしたが、そのメモです。
自分が観た中だと、将来の期待度としては、ベトナムのファン・ダン・ジー監督が突出してる気がします。



エリック・クー監督推薦(シンガポール)
●『ポップ・アイ』カーステン・タン監督

職場・家庭での居場所を失くした中年建築家のタナーはバンコクの街角で少年時代にかわいがっていた象ポパイに再会する。象を買取り、叔父のいる故郷のルーイまで届けようと旅しながら人生を振り返る。象の存在感と映画全体に漂う黄昏感が素晴らしい。(→劇場公開された)


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アピチャッポン監督推薦(タイ)
●『4月の終わりに霧雨が降る』ウィットチャーノン・ソムウムチャーン監督

故郷に戻って来たヌムは友人の結婚式で憧れの女性と再会する。監督が撮っている映画と、監督の育った環境や生い立ちにまつわるドキュが混在した虚実ないまぜの映画。ほぼ『ブンミおじさん』の方法論。クラゲに刺されたら朝顔、コンケン競馬場、尼川(チー川?)の伝説。

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ブリランテ・メンドーサ監督推薦(フィリピン)
●『キリスト』(監督:HF・ヤンバオ)

ボスの指示の下、闘鶏賭博で金を稼ぐボーイ。妻と子供たちを養うため市場と掛け持ちで働く。ある日、同業者とトラブルになり…。冒頭で聖週間の映像。原題「クリスト」とは賭博の仲介者という意味もあり。主人公のモヒカン頭を鶏冠に見立ててるというのもラストでわかるが、うーむ。

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リリ・リザ監督推薦(インドネシア)
●『他者の言葉の物語』BW・プルバ・ヌガラ監督

無名戦士の墓に眠っていると思っていた亡夫パウィロに別の墓があることを知ったスリばあさん(95歳)は、愛する夫の隣に埋葬してもらうために、ひとり墓探しの旅に出る。その祖母を追いかける孫息子。出会う人によって事実が微妙に異なる様が口述歴史という感じで面白い。
独立戦争、クドゥンオンボ・ダム建設で沈んだ村の話など、実際の村人の話が劇に組み込まれている。短剣で墓の方向を探したり、彼女はようやく墓をみつけるが意外な事実が…。監督の次回作の構想として、チャロナラン、独立戦争を戦った日本人(実際は台湾人)などがあるそうで、楽しみだ。

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【既に観ているもの】

トラン・アン・ユン監督推薦の
『大親父と、小親父と、その他の話』ファン・ダン・ジー監督
https://e-train.blog.so-net.ne.jp/2016-03-23

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ディスカバー亜州電影
『カカバカバ・カ・バ?』(監督:マイク・デ・レオン)
https://e-train.blog.so-net.ne.jp/2009-06-15



ほか、以下のプログラムがありました。
次の機会に。

女優シャリファ・アマニ推薦(マレーシア)
●『私のヒーローたち』エリック・オン監督

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ガリン・ヌグロホ監督推薦(インドネシア)
●『回転木馬は止まらない』イスマイル・バスベス監督

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リティ・パン監督推薦(カンボジア)
●「カンボジア若手短編集」
『ABCなんて知らない』(監督:ソク・チャンラド&ノム・パニット)
『赤インク』(監督:リー・ポーレン)
『三輪』(監督:ニアン・カヴィッチ)
『20ドル』(監督:サン・チャンヴィサル)

石坂健治プログラミング・ディレクター推薦
●『ヤスミンさん』エドモンド・ヨウ監督

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