バンコクナイツ [タイ]
TOPミュージアムで恵比寿映像祭の展示と上映プログラム〜空族・冨田克也監督『バンコクナイツ』スペシャル上映&トークを観て来た。
トークのぶっちゃけ裏話が本編を凌ぐくらい面白かった。
『バンコクナイツ』冨田克也監督
タニヤ通りにあるホステスクラブで働くラックは、数年ぶりに自衛隊あがりのオザワに再会、イサーン地方にある彼女の里帰りにつきあわせる…。少々盛り込み過ぎの感もあるけど、大変な力作。劇中に流れるプアチーウィット(生きるための歌)が素晴らしく、彼らを雄弁に語る。
バンコク・タニヤの歓楽街は駐在員御用達という高級イメージで、その昔はバックパッカーには敷居が高かったけど、日本経済凋落で少し様子が変わってきている模様。前半はその風刺のきいた人間模様が描かれ、『サウダーヂ』を連想。そしてノーンカーイを臨み俯瞰するシーンにゾクゾクする。
映画は「彼女たち」を生み出す背景にまで迫ろうとしているが、ラックと反目する母親との関係に焦点絞ってじっくり描くことだけで、もっと饒舌に語れたかも。カラワン楽団のスラチャイ・ジャンティマトンが詩人チット・プーミサック役(亡霊)で出演してる。
映画のサウンドトラック。
DVDは出ないんですかね…。
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